塩ブログ

塩といいます。猫と本と音楽が好きです。

映画「FREE」

行ってきました、ミニシアター!

やっぱり映画はこうでなくっちゃ♡

 

 

この映画、口コミも良く実際かなり混んでいました。

アフガニスタンの難民の話で、登場人物の保守のためアニメーションになっています。

若干煽り気味ではあるものの、概ね映画ファン満足の内容でしたね。

以下は感想になりますが、映画の内容を含むので読まれる方はご承知の上でお願いします。

 

 

 

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煽り気味というのはアニメーションだからなのかもしれませんし、主人公の反応をそのまま描いたから、という可能性もあります。

アニメーションにしては全員とても自然な話し方だったので、後者かもしれませんね。

 

 

私が煽り気味と感じたのは、予告よりも内容的には安心できるものだったので、つまりとても運のよい一家を映画で取り上げたんだな、と思ったからです。

予告だけ見ると悲惨な結末なのでは、とかどんな酷いことがあったんだ、とか考えてしまいました。

思うに亡命するにあたり話すことを禁止されていたり、亡命したことで脅されたりしたために言い淀んでいただけで、それが重々しく見えていたのかな、と。

彼にとっては安心できる場所で吐き出すことが一番の薬になったんじゃないかな。

ちなみに私が運が良いと思ったのが、

①海外に協力的な家族がいて、一家全員の亡命に命をかけてくれている。

②お母さんが高齢とはいえ元気。

③難民地区では性的被害に遭う可能性のあるお姉さん達が二人ともすぐに亡命に成功している。

アフガニスタンでの戦争勃発前に出国できた(=ある程度裕福なお家でしょう)。

⑤お父さんは行方不明だがその後家族が巻き込まれることは無かった。

アフガニスタンでは存在がいないものとされる同性愛者(=主人公)を家族が難なく受け入れている。

⑦漂流中にすぐ客船に見つけてもらえたので飢餓地獄にならずに済んだ(通報されて強制送還されましたが、五体満足で戻れた分まだ良い方でしょう)。

もちろん難民になる、という時点でとんでもなく大変なことなんですが、好条件がこれだけ揃うというのはまだラッキーなことのはず。

 

 

現代人の無関心さとして、漂流中の主人公たちを客船から写真撮影している人たちが描かれていましたが、あれが即SNSでバズったらまた違った内容になっていたんじゃないかな??

むしろあのお客さんたちは難民の写真を撮って、ただそのままそっと懐に仕舞っていたんだろうか??

客船側が通報するのは仕方ないこと。密入国を手伝ってしまってはダメですし。すぐにでも沈む船でもないなら救助とまではいかないでしょうし、自分たちの仕事をきちんとしているイメージでした。

 

 

日本も難民の受け入れには慎重な国ですが、結局難民が定住するとただでさえ無い仕事がさらに無くなって日本人が困窮するとか、難民にかけるお金がないとか、異文化であることでの衝突なり事件なりが起きたら大変で、そのための法整備も出来ていないと対処の仕様がないとか、ちゃんと理由があるんですよね。

でも今現在だって難民となり大変な思いをしている人たちがたくさんいる訳で。

本当、答えのない問題だなと思います。

 

 

こういう社会問題を目の当たりにすると必ず出てくるのが「私たちに何ができるか」だと思います。

私が思うに、まずは知ることかな、と。

難民問題について知ることはもちろん、もし自分が難民になったらどこに頼ったら良いのか、とかどんな法律を使えるのか、とかそういうシミュレーションが出来るならその方が良いんじゃないかと思います。

おそらく世の中には詳しい方もおられると思いますので、ぜひどこかのSNSに挙げてほしいと思います。
あとはTwitterなんかであるのが、英語とか英語以外でも外国語で何書いてあるか分からなくて結果無関心になる、というのもあるかも(笑)

自動的に翻訳してくれる機能、出来ないかな??

 

 

ちなみに結末はとても平和的なので安心してご覧頂きたいです。

あとシンプルに同性愛で結婚できるというのが、分かってはいたけど新鮮でした。

 

 

映画はやっぱり良いですね。

まだ観たいものがあるのでミニシアターに少し通いたいと思います。